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う そ つ き

芸術と芸術を融合ぐちゃぐちゃ

結婚、出産、そして時間が解決してくれることもあるということ

19歳か20歳ぐらいのとき(曖昧)、
当時三鷹市の、築20年ボロいけど白塗りの木造でまるでナナと奈々が暮らしてたようなアパートで一人暮らししてたとき、
昼夜の仕事と家の往復だったし、寝るための家、むしろ、職場で寝てたこともあったから荷物が置いてあっただけの状態、たまの休みは家からほとんど出ないしカーテンも窓も閉めっぱなし、ヘビースモーカーだったために部屋はたばこの煙で真っ白だった。
家でも(夜の)職場でも安い缶チューハイしか飲んでなかったし、自堕落で腐ってたかもしれないけど、めちゃくちゃ稼いでた。大学生の彼氏もいた。狂ってた。
その頃書いた「一酸化炭素中毒で自殺を試みる」って曲の冒頭はこの生活から引用している。

➖ 昨日の夜はとても静かで たばこの煙が充満してた
窓は開けない、カーテンは光を通さない
愛してるって言ったのは一昨日で もう忘れたよ
ふたりで食べた熱々の回鍋肉 もう忘れたよ ➖

14歳から19歳までの5年間、ずっと好きだった人がいた。
彼は私のふたつ年上で、私が15歳ぐらいのときに会ったのを最後に疎遠になっていたけど私は彼のことがずっと好きだった。
たしか20歳半ばか、21歳になる頃、たまたま私の働いてたバイト先に入ってきて再会した。
バイト先の仲間には私と彼の共通の友達もいたし、みんな私の5年間のことを知っていたのに誰も教えてくれなくて、久しぶりに対面したときは腰が抜けかけた。驚いた。

その再会した頃、私は大学生の彼氏と別れて今の夫(まだ結婚前)と同棲を始めようとしていたし、彼のことはもう諦めてたから、逆にフツーになれた。フツーに。
再会をしてからは何度も向かい合ってご飯を食べたし、いろんな話をしたし、怒られたこともあったし、誕生日を祝った(祝わされたに近いかもしれない)こともあった。
だからといって昔の感情が戻ってくるわけじゃなかったけど、今までで一番大事な「友人」枠に入った気がした。ある意味、もう二度と失いたくないと思っていた。友人として。
何度も思った。あんなに好きだったのに、あんなに会いたかったのに、絶対彼との子供しか産みたくないと思っていたのに。

今、私は結婚して出産した。一方で彼は就職して長く付き合ってる彼女と同棲してるらしい。こういうこともあるのだ。
妊娠が発覚して産みたいと思っているという話を彼にしたとき、お前は俺と結婚すると思っていたと冗談で言われた。
現に、私は今の夫を選び、夫との子供を産んだ。夫と、子供と、今の生活を愛しているし守りたいと思っている。
彼もいつかはきっと結婚して父親になるときがくる。
私の子供の写真を見せたら、彼は「かわいいね」と言った。
すごく複雑に絡み合ってもう取り返しがつかないと思っていた男女の関係を、時間が解決してくれたように思えた。

22歳、1児の母。私の人生まだまだこれから。絶対負けたりしない。

ああ神様、あの人がどうか、私を忘れますように

生きててよかったー、とか、長生きしたいなーって、今まで思ったこともなかったのに、子供ひとり生まれるだけでこんなにも生きてたいし笑ってたいと思うなんて

わたしの腕の中で眠る小さな命も、いつかは大人になって、人を愛し、誰かを傷付けて、誰かに傷付けられて、また新しい宝物を生み出すのだと思うと
わたしの人生なんか光の速さで消滅
本当にこれでいいのか?、って自問自答を繰り返してしまう、もはや選ぶ余地などないのに

余談だが
男女間には我慢と思いやりが大切だって教えてくれた人は、きっとあの頃わたしと結婚することを考えていただろうな

「大丈夫」の魔法、もう聞こえないし
残された人がなにを守って生きてるのかもしらない
遠いところに行った気がするけど
少しの間近付き過ぎただけだ、たぶんね

なにを食べて、なにを見て、
それを誰と共有してるのか知らない
本当に本当に守りたい宝物だったから
誰と共有してても、そんなことはどうでもよかったんだよ
今夜は誰となにを思ってビールを開けるんだろうか

携帯の中にはいつだってふたりだけの秘密が欲しかった

ひとみちゃんなら大丈夫、って背中を押してくれる人もういないなあ

新曲です

_


六畳一間のあの部屋で
何度わたしを抱いたの
テレビのないあの部屋で
何度女を抱いたの

わたしと使うソファの上で
何度あの子を抱いたの
あなたの携帯のその中に
どんな秘密が隠れているの

許してあげるわ、許してあげるわ


_

ヘンゼルとグレーテル
わたしたちは夢の途中で出会いました
絶望のキャンディーを少しずつ落として
夢の続きを始めよう

ああ神様、あの人がどうか
幸せでありますように
ああ神様、あの人がどうか
私を忘れますように

ヘンゼルとグレーテル
わたしたちは夢の途中で別れました
愛情なんてきっと目には見えなくて
触れることも出来ず消えていく

ああ神様、あの人がどうか
不幸でありますように
ああ神様、あの人がどうか
私を思い出しますように

さよなら、ミッドナイト

世間が様々な門出を祝う三月に
我が家に新しい家族が増えました

息子が産まれて一ヶ月、私が母になって一ヶ月が経ちます

私の心からポロポロと音を立てて剥がれていた脆い脆い愛情が、強固としたものになり、かさぶたみたいにそこでなにかを守り始めた

いつか愛情がなくなったらどうしよう
息子にじゃなくて 息子以外のすべてのものに対して

見捨てられたくない、なんてすがりつくような悲しい生き方はもう終わりにして
強く生きていきたい

あれがなくなったらこれっていうのはもう終わりにして
ひとつのものを信じて身を委ねる勇気を