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う そ つ き

芸術と芸術を融合ぐちゃぐちゃ

読むが勝ち、現代の若者がおかしくなる一歩手前

「たまには彼女じゃないやつとセックスしたいもんなんだよ」
もう嫌だこんな仕事してる自分も遺書と緊急連絡先を毎晩のように送ってくる母親もアイフォンとにらめっこばっかの恋人も全部もう手に負えないわたしがおかしくなる前に終わりにしたい
寝たり起きたり全部が当たり前になったから生きていく意味が薄れていくような気がした
当たり前になることは飽きることだと思った

場所とかうたとか色とか映画とかそこらへんに落ちてる小さなきっかけで生々しい記憶が呼び起こされてくる
例えばあの日、あの家で、これが本当に最後でこの人とはもうきっと一生会えないって思ったときに感じた悲しみもよく覚えてる
人間の脳みそって恐ろしいほど悲しいことのほうが見えがちすぎて頭はち切れそうになるね、嬉しいこともたくさんあったはずなのにそれすらも悲しみに変換されていく頭の中でわたしの都合の良いようにどんどん美化されていくのが怖い
当たり前になるということは順応するということで
当たり前になるということはわたしの中で、腐っていくということだった
当たり前になることほど怖いものはないと実感した、二十一歳の秋

楽しいことなんてごくわずか、悲しいの境界線はすぐ超えられるのに楽しいの境界線はなかなか超えられない
女としてっていうより人間として、普通に幸せになりたかっただけなのに
全部自分で選んだことだから誰のせいにも出来ないのがまたもどかしくて わかんないよわかんないよの繰り返し、つまんないけどどうすることも出来ないの繰り返し、疲れちゃったそれも全部音楽に変えられればいいのに
誰かのせいにしたくてしょうがないよこうなったのも全部全部おまえのせいにしたくてしょうがないふざけんなって怒り散らしたくてしかたないわたしが惨めに見えておもしろいんでしょ、助けても言えないならこんな意味のないものいらない

送信ボタンを押すだけで伝わる愛情になんの重みもない
説得力の欠片もない