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う そ つ き

芸術と芸術を融合ぐちゃぐちゃ

華やいだ十七歳、わたしたちの音楽

散々男に遊ばれて、散々男に使いまわされた私達の音楽は、留まることを知らず、見極めることを知らず、あなたの心の真っ黒な部分に突き刺さっていくでしょう。

わたしは音楽に限らず、全体的に発信する量が多いので相手のキャパシティが大きくないと共倒れする
ここから始まった、って瞬間がバンドマンには必ずあって、いやバンドマンじゃない人たちもそうかもしれないね、わたしは音楽しかやってないから分かんないけど、そうだよね
わたしの「ここから始まった」にタイトルがついて「十七歳」になった、音が出た、うたになった、ステージに立った
わたしにとって「十七歳」という言葉は、始まりであり、忘れられない男の当時の年齢であり、わたし自身一番華やいだ歳であり、大好きな銀杏BOYZの曲名であり、尾崎豊の名曲であり、新しいものだった
フレーズごときでなにが伝わるか、うたにすればなんでもいいってわけじゃない、音楽なんかで世界は救えない、救おうともがくバンドマンはかっこいいことが多い

出会って六年、助けた回数と助けてもらった回数なんてもう数えられない
いつもなんでもギリギリで、後に引けないピンチにならないと焦らないくせにいざその瞬間になると本気になる
本気になったら引くほどのパワーを見せる
当時、ブラック企業社畜精神になるべく抵抗の意をし示そうとわたしたちは寝る間を惜しんでお酒を飲んだしたくさんうたをつくっては日々の憎しみを全部そこに詰め込んだ
いいうたを聞けばいいうたをつくりたい、と思う気持ちも二倍だった
わたしたちは姉妹のように育った、わたしたちの関係は血の繋がりなんてあってないようなものだと思わせてくれる家族だった、家族だ

最前線から一歩引いた今も、倒れそうになったりフラフラほっつきまわるわたしをしっかり叱ってくれるのは彼女しかいない

二年前、「十七歳」という無名のユニットを組んでいたときの相方で、わたしの一番の理解者、親友で、姉で、良きライバルで、家族だ、ほらね

いつもありがとうとかごめんねとかそういうものはもういらないこの関係には必要がないそういうものを超越しているわたしたちは死ぬまで一緒にいるんだと、確信を持っているよ
きょんちゃん、23歳おめでとう。人間としても、女としても、人一倍苦労してきたわたしたちだから幸せは掴めそうなときにしっかり掴んでおこうね

今日、23歳を迎えた彼女にこの場を使っていつも言えないこと言うね ありがとうとかごめんねじゃない
日々の生活の中にきょんちゃん無しではもう生きられない
ふたりでつくったうたをわたしはまだまだこれからもたくさん発信していくから、いつかきょんちゃんにも印税入るように頑張るから、幸せになってくれ、どんなに歳をとっても好きなものを好きだと大声で叫ぶ女のままでいてくれ、わたしのことを忘れてもいいよ、いつか無くなってもいいよ、わたしはふたりでつくったものを大切に、攻撃的に、外に出していくからさ

散々男に遊ばれて
散々男に使いまわされた私達の音楽は
留まることを知らず
見極めることを知らず
あなたの心の真っ黒な部分に
突き刺さっていくでしょう
十七歳